皆さんこんにちは、今日も人工呼吸器について説明しますね。
今回は基礎編です。できるだけわかりやすく説明しますので是非最後までご覧ください。
人工呼吸器を学ぶ前に・・・
呼吸器を学ぶ前に必要な知識(用語)を説明しますね。
・TV:tidal volume(タイダル ボリューム) ➡ 一回換気量 大体タイダルって呼びます。
1呼吸の量 mlで表します。
・F:frequency ➡ 換気回数 普通に回数って呼んでると思います。
1分間に何回換気(呼吸)させるかの設定です。●●回/分となります。
・RR:Resiratory Rate ➡ 呼吸数です。
実際に1分間に何回呼吸しているか(自発呼吸でも強制換気でも) こちらも●●回/分となります。
・MV:minutes volume(ミニッツ ボリューム) ➡ 分時換気量
一分間にどれくらい換気したか TV(一回換気量)×RR(呼吸数)=MVです。Lで表記します。
・Paw:air way pressure ➡ 気道内圧です。
気道内にかかる圧力でcmH2Oで示します。人工呼吸器によりかかる圧だと思ってください。
・PIP:peak inspiratory pressure(ピーアイピーもしくは気道内圧と呼ぶこともあります。)
➡ 最高気道内圧です。 人工呼吸器によってかから圧のピークの圧です。Pawよりこちらが大事。
まずはこちらを覚えましょう。
設定は大きく分けて2つ
まずはVCとPCについて説明します。
VC:volume control 従量式
PC:pressure control 従圧式
一回あたりの換気方式を表しています。
このvolumeとpressureは相互関係にあります。⇦ これ意外と大事です。あとで説明します。
それぞれ説明しますね。
VC:volume control 従量式
volumeとは量のことですね。
患者の換気の量(ml)をコントロールします。
なのでVCは一回の換気で●ml送ります。という設定になります。
一回換気量(TV)を規定するということです。

イメージするなら風船にシリンジで決まった量を入れたり出したりしている感じです。
例えば TV 500mlでF(呼吸回数)12回/分の設定であれば500mlを1分間に12回送ることになります。
※VC ≒ TVを規定すると覚えていいと思います。
PC:pressure control 従圧式
pressureとは圧のことですね。
患者の換気する際の圧をコントロールします。
なのでPCは一回の換気で●cmH2Oの圧を送ります。という設定になります。
換気の圧を規定することになります。

イメージするなら風船に血圧計で同じ圧を毎回入れているイメージです。
ですので先ほどのVCとは違い一回換気量(TV)を規定することはできません。
例えば、10cmH2Oの圧をかけるとTVは500ml入りました。というように換気量は圧をかけた結果となります。
ですので同じ10cmH2Oの圧をかけても肺が固いとTVは300mlなどと低くなります。このように肺のコンプライアンス低下や喀痰閉塞などで容易に低換気を起こしてしまいます。
これだけ聞くと、PCよりVCの方がいいだろ!と思う方も多いと思います。
ここで前述した“volumeとpressureは相互関係にある”ということを思い出してください。
そうです。VCで肺が固い人に500mlの量を無理やり入れるとものすごい圧がかかってしまう可能性があるのです。
VCは圧が高くなりすぎて人工呼吸器関連肺損傷(VALI)になる可能性があります。
VC PCまとめ
看護ルーさんが分かりやすい表がありましたので引用させていただきます。
https://www.kango-roo.com/learning/8211/ 看護ルー
VCは換気の量を決める
PCは換気の圧を決める
換気量を規定する場合は圧に気を付ける!
換気圧を規定する場合は量に気を付ける!
基本的にはどちらかしか規定できないので規定できない方を観察するということです。
VCとPCで管理して予後に有意差がないことが分かっています。それぞれの施設の使い慣れたモードを使用するのが一番だと思います。
ちなみにですが、VC+という特殊なモードもあります。設定したvolumeをできるだけ低い圧で換気するモードです。こちらはなかなか使用機会はありませんが聞き流してください。
いかがだったでしょううか。文章が長くなってしまい申し訳ありません。
できるだけわかりやすく説明したつもりですが。。
不明な点やご指摘の箇所などありましたらコメント欄にお願いいたします。
コメント